ごあいさつ
本年元旦に発生した能登半島地震では多くの方がお亡くなりになり、被災されました。また9月の大雨により被害がさらに深刻となり、復旧の先が見えない中、数多くの方々が避難生活を続け、大変なご苦労をされています。被災された方々に対し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
当協会は、石川県・市町、北陸ろうきん・連合石川など事業団体や労働団体から、ご協力いただいた出捐金などを主な基金として、働く人とその家族の暮らしを支えることを目的に、北陸ろうきんの系統保証機関として事業を営んでまいりました。
1968年7月の設立から、皆さまには北陸ろうきんの各種融資の利用を通じて、当協会の保証事業を活用いただいてきましたことに心より感謝を申し上げます。
このような中、2021年7月より北陸ろうきんは今後の事業を展望し、融資保証先を日本労働者信用基金協会(日本労信協)に統一することを決定しました。このため当協会は2024年8月29日をもって日本労働者信用基金協会へ事業譲渡を行い、保証事業の大半を日本労信協へ委ねることとなりました。
事業譲渡後、当協会は残余財産を活用し、学生への就学援助や労働者福祉事業団体への支援、文化教養セミナーの開催などの事業を行うこととしています。「令和6年能登半島地震」で特に被害の大きかった奥能登地域の高校生への給付型の奨学金支給について準備を進めており、この12月に第1回目の給付を行うこととしています。また、組織名称も新たな事業にふさわしい名称に改めていく予定です。
当協会の基本理念である「営利を目的とせず働く人とその家族の暮らしを支えること」を果たしていくため、役職員が全力で取り組んでまいります。
(一財)石川県労働者信用基金協会
理事長 渡邊 雅人